バイオディーゼル
バイオディーゼル
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バイオディーゼルとは、バイオディーゼルフューエルの略で、生物由来油から作られるディーゼルエンジン用燃料の総称であり、バイオマスエネルギーの一つである。 現在のところ厳密に化学的な定義はない。 原料となる油脂からグリセリンをエステル交換により取り除き粘度を下げる等の化学処理を施し、ディーゼルエンジンに使用できるようにしている。 Bio Diesel Fuelの頭文字をとってBDFと略されることもある。ディーゼルエンジンの発明者であるルドルフ・ディーゼルは1900年にピーナッツ油で運転するディーゼルエンジンを発表している。
原料
菜種油、パーム油、オリーブ油、ひまわり油、大豆油、コメ油などの植物油、魚油や牛脂などの獣脂及び廃食用油(いわゆる天ぷら油等)など、様々な油脂がバイオディーゼル燃料の原料となりうる。
欧州では菜種油、北米及び中南米では大豆油、東南アジアではパーム油やココナッツ油の利用が中心となっている。
精製
油脂は粘度が高いなどの特徴を有しており、そのままディーゼル自動車用の燃料として使用した場合、燃料ポンプに析出物が付着してエンジンに不具合が発生することが懸念される。 このため、メチルエステル化などの化学処理を施して原料油脂からグリセリンを取り除くことで、油脂を脂肪酸メチルエステル(Fatty Acid Methyl Ester,頭文字をとってFAMEと略される。)等の軽油に近い物性に変換したものがディーゼル自動車用燃料として使用されている。
具体的には、油脂にメタノールと触媒を加えてエステル交換反応を起こし、これに酸を加えて中和させたうえで、脂肪酸メチルエステルとグリセリンに分離させる。分離した脂肪酸メチルエステルを水洗処理して触媒を取り除き、さらに蒸留処理をすることでメタノールを除去したものが、バイオディーゼル燃料となる。
比較的小型な装置でも製造を行うことができることから、一定の化学の知識があれば個人や小規模な団体でもバイオディーゼル燃料を製造することは可能である。 ただし、後述のとおり、製品の品質を安定させるためにはある程度の規模を確保する必要がある。
バイオディーゼル燃料、米国で普及の兆し
http://hotwired.goo.ne.jp/news/20040603105.html
米国では、バイオディーゼル燃料補給所がめざましい勢いで増えている。2003年は、代替燃料の生産量が66%増えた。リニューアブル(持続的利用可能) な燃料が急速に普及することで、米国の危うい石油供給体制が補強されるとともに、大気汚染の改善にも多少効果があるだろうと、専門家は指摘する。
アイオワ州アイオワシティーに住むデイモン・トール=ロッシさんは、大豆油や植物油から作られた燃料を使用することの利点を友人から聞き、バイオディーゼル燃料(日本語版記事)の支持者になった。ソフトウェア・プログラマーのトール=ロッシさんは、燃焼がよりクリーンな燃料で海外産原油への依存を軽減するという発想がとても気に入ったので、所有していたガソリンエンジンのピックアップ・トラックを、ディーゼルエンジン搭載の独フォルクスワーゲン社製『Golf』(ゴルフ)に換えた。
トール=ロッシさんは最初の2~3ヵ月、約16キロ離れたバイオディーゼル燃料補給所(日本語版記事)まで燃料を補給しに行っていたが、インターネットで製法を見つけてからは、自分でバイオディーゼル燃料を作るようになった。近所のレストランからただで主要原料使用済み食用油を入手できるので、現在は1ガロン[約3.8リットル]につきたった41セントで、1回分12リットルのバイオディーゼル燃料を作っている。
トール=ロッシさんは、ピックアップ・トラックのリッター6キロから現在のリッター19キロに向上した燃費に言及しながら、「環境への影響を減らすことができて気分がいい。それに、私の車にとって素晴らしい燃料だ」と語る。
トール=ロッシさんのようなバイオディーゼル燃料の熱烈な支持者は、石油代替燃料をもっと簡単に獲得できることにまもなく気づくかもしれない。『全米バイオディーゼル委員会』(NBB)によれば、一般のバイオディーゼル燃料補給所の数は昨年、約50%増えて200ヵ所に達したという。今年は現在までに、コロラド州の10ヵ所とニューハンプシャー州の5ヵ所を含め、25ヵ所のバイオディーゼル燃料補給所が新設された。