CYP2A6遺伝子多型の喫煙習慣や発癌リスクに及ぼす影響
薬物生体反応に関与するシトクロムP450酵素の一つCYP2A6酵素は、 煙草に含まれる依存性物質であるニコチンや発癌物質であるニトロソアミン類の代謝に働く。 通常、CYP酵素は脂溶性薬物を解毒的に代謝するが、 CYP2A6酵素はニトロソアミン類を代謝的に活性化しガン原性を与えることで知られる。 このCYP2A6遺伝子には20以上の多型が知られており、正常な代謝活性を有する酵素はCYP2A6.1(遺伝子:CYP2A6*1A)である。さて、1998年のNatureという雑誌にPianezza ML.らが、ニコチンの代謝機能を失った不活性なCYP2A6遺伝子を持つ人は喫煙依存になりにくいということを報告してからというもの、次々と他民族でも同様の研究が行われてきた(参考文献4-15)。未だに、CYP2A6遺伝子多型と喫煙習慣(喫煙開始、喫煙依存度)の関連性について一致した見解は得られていないが、日本では北大の鎌滝哲也教授(今年退官)のグループによってCYP2A6遺伝子多型と肺ガンリスクの関連性が指摘された
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