禁煙ガム(ニコレット)
PHARMACIA ファルマシア株式会社からの情報
ニコレット開発の経緯
そもそもニコチン置換療法は、スウェーデン海軍の潜水艦乗組員が、航海中の禁煙による離脱症状に大変苦しんでいたことがきっかけとなり、1967年にオベ・フェルノ博士により最初に考案されました。
その後、1978年にスウェーデンのファルマシア社により、最初のニコチン製剤としてガムタイプの「ニコレット」が開発されました。日本では1994年に医療用医薬品として上市され、多くの禁煙希望者の禁煙の助けとなってきました。
ニコレットは世界の約60ヵ国で広く使用されています。
ファルマシア社は、これまでに、ニコチン製剤としてさまざまなタイプの禁煙補助剤を開発し、(「ガム」、「パッチ」、「点鼻剤」、「吸入剤」、「舌下錠剤」)中でもガム製剤は、簡便かつ安全に禁煙をスタートでき、すぐれた効果が期待される禁煙補助剤として世界の約60ヵ国で20年以上にわたり使用され、効果をあげています。
1) NICORETTER...the first nicotine replacement therapy to help smokers control their cravings, P4-5:published by Pharmacia
2) NICORETTER...the first nicotine replacement therapy to help smokers control their cravings, P4-5:published by Pharmacia
--------------------------------------------------------------------------------
喫煙の害
喫煙はさまざまな疾患の発症・進展のリスクファクター
喫煙と疾患のリスク
タバコとの関係が疑われる病気の種類には肺がんをはじめとするがん、狭心症、心筋梗塞などの虚血性心疾患、胃・十二指腸潰瘍などの消化器疾患、慢性気管支炎などの呼吸器疾患などがあげられます。
平山 雄:病態生理,7(9):695,1988
--------------------------------------------------------------------------------
喫煙とニコチン置換療法
1. タバコ依存の成立と禁煙
タバコ依存の成立
A.身体的依存
●ニコチンに対する身体的依存
中枢神経系、末梢神経系に働いて快感をもたらす
●少量で興奮(眠気ざまし)
●大量で鎮静(気を落ち着ける)
ニコチン離脱症状とは
●ニコチンへの渇望
●落ち着きのなさ
●欲求不満または怒り
●心拍数の減少
●不安
●食欲の亢進または体重増加
●集中力の低下
ジレンマ=やめたいけどやめられない
ニコチン置換療法(身体的依存の治療)
禁煙
B.心理的依存
●喫煙の生活習慣
●気分やストレスを喫煙でコントロール
●目覚めの一服
●仕事の区切りで
●会議中に
●お酒を飲みながら
●食事の後
●コーヒーを飲みながら
●車の運転中
●禁煙スペースを出たらすぐ
禁煙指導(心理的依存のケア)と本人の意志
禁煙
2.ニコチン置換療法
■ニコチン置換療法のステップ
●ニコチン置換療法とは
ニコチン置換療法とは、喫煙習慣をニコチン依存ととらえ、ニコチン依存を段階的に改善しながら、禁煙に導く補助的な療法です。
ニコチン置換療法の基本は、ニコチンを喫煙以外の摂取法で置き換えて離脱症状を軽減しながら、その後、置換されたニコチン摂取量を徐々に減らし、最終的にニコチンの摂取量をゼロにすることです。
●ニコレットを用いたニコチン置換療法
ニコレットを用いた治療法は、禁煙を容易にするニコチン置換療法の一つであり、上図のようなステップで禁煙に導くために、ニコチンガムからニコチンを供給する方法です。
●ニコチン置換療法を成功させるためには
禁煙はあくまで本人の意志によって達成されるもので、ニコチン置換療法はそれを助ける「禁煙補助剤」と位置付けられます。したがって、禁煙達成のためには、禁煙したい気持ちと十分な動機が大前提であり、その上で、ニコレットによるニコチン置換療法を適正に行うことで、よりスムーズに禁煙を成功に導くことができます。薬剤師は、まず禁煙希望者の禁煙に対する決意と動機を十分に確認し、ニコレットを適正に使用できるよう励ましを含めた十分な服薬指導を行うことが非常に重要となります。